〜12章番外編〜





イチバンドウロ



凛とした緑の少年は思う




**********



「ねぇ、僕がなんで怒ってたか分かってる?」


「そんなの、種花が気に入らなかったからでしょ?」


「ぶー!キミがいきなり出てきた男にデレデレしてたから!頬染めちゃってさ。」


「そーゆー事!?だってあれは誰だって…」


「こんの浮気者ーー!」








またこんな会話をしている主人とそのパートナー。

飽きないのか。嫌にならないのか。
どうして私達ポケモンを対等に見てくれるのか。






((ムキになりすぎ!))


主人に言われて始めて気づいた。

びっくりしました。私がムキになるなんて

そんな感情があるなんて。




あの時どうしても 月君に負けたくないと

貴女に好かれるパートナーに
貴女に好きだと素直に言えるあの子に

負けたくないと思ってしまったんです。


月君が羨ましい と思ってしまったんです
貴女に愛されている月君が。



羨ましくて、負けたくなくて、
それをも気付けず私は言葉を連ねていました。




 



私より先に仲間になったあの子に勝てるはずないのに。

いきなり現れた私を
仲間と認めてくれただけでもありがたいのに。



今思うととても子供です。
思い出すと恥ずかしくなってしまいますね






((それぞれの個性じゃん?それも全部まとめて仲良くなりたいと思ってるから))



さりげなく貴女は言うけれど
そんな事自然にを言えるのは
普通じゃ難しい事なんですよ。



どれだけ嬉しかったか
貴女には分からないでしょうけど






((貴女に連いて行くのが面白そうだったからです))



半分ウソ。でも半分はホント。




ホントは貴女の後ろに
密かに見守るピンクを見つけたから。

貴女に連いて行けば普通じゃない
面白い事に出会える、そう思ったから。

可愛らしかった、と言うのもホントです。






ウソは貴女の仲間を見る目が
とても優しいものだったから。


キラキラと輝く笑顔の貴女と貴女の相棒に
心を奪われた気がしたから







どうせ仲間になるならば…







「私は月のこと大好きだから、ね?」

「じゃーその証拠見せてよ。」

「証拠!?えいっ!愛の抱擁!!」
 
「また!?もう…好きだー!」

「私も好きだー!」







当たり前だけど貴女はまだ私の事を
ただの仲間としか思ってないでしょう。



でもどうせ仲間になるならば…






「種花!ボーッとしないで、行くよ!」







貴女は私に笑顔を向ける
私がとても素敵だと思った笑顔を







貴女を好きになってしまったのだから







「ええ、貴女に置いてかれる訳にはいきません」








どうせなら貴女のイチバンになりたい。



いつか貴女の口から


私がイチバンだと

そう 言わせてあげましょう









「種花、何考えてるの?」



「これからの事、です」






私はこれでも負けず嫌いです
一度決めたら引きませんよ






さぁ、冒険の始まりです。





Dear You…





From Syuka





(貴女との出会いに感謝)







 


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